ローンが残ってるのに、しろありでベランダ崩壊寸前(滋賀県近江八幡市)

小さな賃貸の部屋を借り、コツコツと貯めたお金で購入した夢のマイホーム、

モデルハウスや不動産会社に足を運んで、未来をイメージしながら購入された方も多いのでは

家族の人生と共に過ごしていく大切な空間

たくさんの出来事や家具なども増えていき、

思い出が詰まっていく我が家、

ほとんどの方は、25年、30年、フラット35などで長期のローンを組まれています。

そして、ほとんどの新築戸建て住宅は、ローンを組むに当たり様々な審査があり、

住宅性能の審査においても、しろあり防除処理をおこなったことを証する書面が必要です。

そのため、新築住宅ではしろあり防除工事は必要不可欠なもので、

木造、軽量鉄骨、プレハブ造り関係なく、ほとんどのメーカーさんはシロアリ対策をします。

新築しろあり防除(基礎から1メートルの高さまで薬剤を吹付)

しかし、経年と共に、人も建物も病気や不具合も出てきます。

建築物の耐久性を低下させる主な原因は、シロアリやキクイムシ、腐朽菌などによるもの、動物(アライグマ、ねずみ、イタチ、ハクビシン)の侵入で、出入口をされたり、糞尿によるシミで天井が落ちたり、

屋根、壁の隙間やヒビ(クラック)からの雨漏り、ずさんな配管工事などによる水漏れ、壁内結露などの水分による

腐朽、サビによる劣化があります。ところが、人間の健康診断、車の車検や定期点検に比べ、建物の点検やメンテナンスなどはおろそかになっているのではないでしょうか。

建物も、車両のように法定点検などを義務化にすれば、欠陥や不具合、被害箇所、修理箇所が早期に発見でき最小限の費用でメンテナンスできるメリットに繋がります。それがお客様(住人)にとって最大の利益に繋がります。

安心の住まいをつくるための公的制度「住宅制度表示制度」の活用において、強い家(耐震性能が高い家)、3世代(概ね75年から90年)まで構造躯体が持つ家(耐久性が長い家)、省エネ性がある家、バリヤフリーで維持管理、更新への配慮がある家(点検口が設置されていて給排水管やガス管等の掃除・点検・補修の維持管理しやすい家)、耐火性の高い家、光・視環境が良い音環境が良い、防犯環境が良い家などは住宅ローンの金利引き下げなどの優遇を受けられる。

新築時にはこれだけしっかりと対策をしたとしても、大丈夫だと過信せず、

メンテナンス次第で70年は持つ家がほとんどです。

しろありの被害を早期発見するためにはやはり床下の点検を、5年に1回はお奨めします。

シロアリの薬剤効果は、光・水分・温度などで年数が経つほど薄れていきます。

社団法人日本しろあり対策協会の認定薬剤になるまでの流れですが、白蟻駆除で使われる防蟻剤は「化学物質審査および製造等の規制に関する法律」の規制下にあり、薬剤の効力、安全性、環境への負荷、使用法、使用後の廃棄方法などを評価し、審査認定しています。

認定試験の内容は、室内・野外での接触試験、食毒試験・耐候性の試験などがあり、製薬会社(武田薬品、バイエルなど)は認定試験をクリアしなければなりません。

昭和61年頃まではクロルデン(自然界において分解されにく、残効性が長い薬剤の反面、環境汚染や人体での蓄積が懸念)という薬剤が白蟻駆除の現場では主流でしたが、同年に特定化学物質(労働者に健康障害を発症させるおそれのある化学物質)に指定されました。

この頃の薬剤を使用してた時代は10年保証でした。床上のゴキブリにも効果があり、白蟻駆除をすればゴキブリもいなくなるというお客様も多くおられました。

しかし、効果はあったのですが臭いの面で気分が悪くなったり、頭痛を訴える方も多くいました。

クロルデンの使用が禁止されてからは、自然界で分解されやすく、人体への蓄積も少ない薬剤が主流となっています。

そのため現場での防除作業において、薬剤の効果を頼るのではなく、技術や経験を高めたしろあり防除士又は同等の技術を持つものが、決められた用法・用量どおりに薬剤を散布し、標準仕様書に基づき、細心の注意を払いながら施工することが必要になりました。

最近は安全性を重視していますので、人体・環境に優しくて効果のある薬剤が求められています。

製薬会社も、5年の効果があり安全性の高い薬剤をつくるため、建物の散布後5年経過すると、薬剤残効性がなくなっている家も多くなっています。5年後に点検に行くと薬剤に弱いカマドウマ等が発生している事が良くあります。

しろありの薬剤効果も弱くなっているので、5年ごとの点検をお奨めします。

ベタ基礎の隙間から土台に作られたシロアリの道(蟻道)

しろありはベタ基礎のヒビから蟻道(シロアリの道)を作って侵入してきます。

土間部分にセメントしたから大丈夫!ではないのです。マンションや学校でもセメント造りでも入ってきます。被害例も施工例もたくさんあります。

外の基礎から侵入した蟻道

家の内側からだけではなく、基礎の外側に植木鉢、プランター、室外機、ゴミ箱、勝手口の踏み台、縁台、テラス、ウッドデッキ等が設置していて風通しが悪ければ、外まわりに蟻道を作って、土台へ侵入し、近くの大引・根太・柱を食べていきます。また、配水管とそれを巻いている凍結防止の断熱材の間から侵入してくるケースも多く見受けられます。

水水管と断熱材の隙間を通って床の木材に被害を与えてます
羽アリが大量に発生

24節気の一つ3月6日頃(啓蟄)に他の虫たちが土から這い出していくのと同じ頃から、あらゆるところから蟻道をつたい侵入、拡大を始めます。(機密性が高く、温かい最近の家では土に戻らず、1月2月でも家の中の木材内で活動しているしろありも見かける)主にヤマトシロアリという種のシロアリが分布が広く、次いでイエシロアリ、最近はアメリカカンザイシロアリも分布を広げています。ヤマトシロアリの羽アリは4月終わりから五月初め頃(ゴールデンウィーク付近)に女王アリと王アリが結婚をして、新しい巣を作るために一斉に飛び立ちます。(群飛)その数は、家によりますが、洗面器いっぱいになることも稀ではありません。

羽ありは、シロアリがいる目安になり、まぁまぁ被害が進行していると思われます。

中天井(1Fと2階の間の空間)の梁にも白蟻被害が
ベランダがシロアリで崩壊寸前
ベランダを支えてる太い木材は空洞

屋根や壁のクラック(ヒビ)から水漏れがあったり、ベランダの防水工事が悪く水分が柱に染み込んだり、手刷りと壁の部分から水が入り、水分の染み込んだ木材が大好きな匂いを出し、白蟻を呼び寄せる原因になっています。ヤマトシロアリの場合、人間の頭より上に被害があると、雨漏りや水漏れを疑った方が良いです。

2階の梁まで白蟻にやられると、耐震性も当然下がります。阪神大震災では倒壊(全壊、半壊)した家屋を調べると、ほとんどが、白蟻被害や腐朽が原因で倒壊し、白蟻や腐朽の被害が大きいほど、全壊する家が多かったようです。

木部注入処理
土壌処理

このように、大きな被害になるには、原因が必ずあります。

その原因を早めに発見することが大事です。

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