ネズミはわずかな隙間から家に入ってきます。さらに運動神経がよいため、民家の2階はもちろんマンションで発見されるケースもあります。
もし家の中にネズミが出たら、どう対応すれば分からない方が多いでしょう。この記事では、自分でできるネズミの退治方法についてまとめています。ネズミをどう退治すればよいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ネズミはわずかな隙間から家に入ってきます。さらに運動神経がよいため、民家の2階はもちろんマンションで発見されるケースもあります。
もし家の中にネズミが出たら、どう対応すれば分からない方が多いでしょう。この記事では、自分でできるネズミの退治方法についてまとめています。ネズミをどう退治すればよいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
家に出るネズミの種類で最も多いのが、クマネズミです。クマネズミは15~25cmほどの大きさで、毛色は茶褐色をしています。とても繁殖力が強く生後90日で繁殖して、1度に5~6頭の子ネズミを産みます。寿命は1~3年と短いですが、その間に多く繁殖して仲間を増やすのが特徴です。
クマネズミは臆病で用心深く、とても利口なネズミです。電線の上も歩けるほど運動神経がよく、家屋のあらゆる隙間から入ってきます。さらに配管をつたって登れるため、2階はもちろんマンションの高層階に出没することもあります。
ネズミは夜行性で夜に暴れまわるため、家に住みつくと騒音で眠れないといった被害に繋がります。さらに走り回りながら糞尿をするため、放置したまま菌がたまると健康を害する恐れもあります。そのためネズミが家にいると分かった場合は、速やかに駆除しなければいけません。
ネズミは隙間がある家に出没します。500円玉ほどの穴があれば、容易に侵入できてしまうためです。壁の割れ目や配管と壁の隙間といったところから侵入してしまいます。
家に侵入した後は、エサのある場所を求めて住みつきます。雑食のため人間が食べる穀物や果物、野菜を食べるためシンク下の保存食が被害に合いやすいです。他にもゴキブリといった昆虫を食べるネズミもいます。さらにネズミは寒いと動けなくなってしまうため、暖かい場所に集まります。特に秋から冬は寒いので家に入ってくるネズミが多く、雨や風を凌げる天井裏が住処になりやすいです。
暖かくてエサがある場所を好むネズミ。家の中にいるのか気になった場合、どのようなことをチェックすればよいのでしょうか。ここではネズミがいるかを確認する方法について、3つご紹介します。
天井裏でガサガサと動き回る音がしたら、ネズミがいるかもしれません。特にガリガリと何かを削るような音がした場合は、ネズミがいる可能性が高いです。なぜならネズミは前歯が伸び続けるため削る必要があり、あらゆるものをかじる習性があるためです。壁や柱にかじられている形跡があった場合は、ネズミがいる確率が高いでしょう。
シンク下や戸棚にしまってある保存食に食べられた形跡がある場合は、ネズミがいるかもしれません。ネズミは雑食のため、人間が食べるものは何でも食べます。特に肉や魚、雑穀を好むため、食べ物は冷蔵庫で保管するかフタ付きの保存容器にしまっておくことが大切です。他にも水分補給のために水を含んだ葉や茎、果実を好むため、生ゴミの捨て方にも注意しましょう。
シンク下や換気扇の周りを確認してみましょう。もし糞が落ちていたら、それはネズミの糞かもしれません。家によく侵入するクマネズミの糞の大きさは6~10mm、茶色で楕円形という特徴をしています。そういった糞がパラパラと点在していれば、クマネズミがいる可能性が高いです。糞には病原菌がついているため、片付ける時は必ず手袋をして感染を防ぎましょう。
家にネズミがいると分かった場合は、速やかに退治しなければいけません。家具や配線がかじられたり、糞の病原菌で病気になったりするためです。ここでは、自分でできるネズミの退治方法を5つご紹介します。
燻煙タイプやスプレータイプの忌避剤を使って追い出す方法です。燻煙タイプは、広範囲にいるたくさんのネズミを駆除したい時におすすめです。種類によっては、においがきついので注意しましょう。
スプレータイプは、狭い場所にピンポイントで吹き付けられます。シンク下や冷蔵庫の裏など、ネズミのいる場所がはっきりと分かっている場合に効果的です。
ネズミが嫌う超音波を発生させる機械を置いて追い払う方法です。人間には聞こえないためストレスを感じず、忌避剤のにおいが気になる方におすすめです。ただし音が聞こえないことから、効果があるのか分かりにくいのが難点です。ネズミを最初追い払うのには有効といわれていますが、徐々にネズミが超音波に慣れてしまうため、長期間での効果は期待しないほうがよいでしょう。
捕獲器を設置して、ネズミを捕獲したあと退治する方法です。捕獲器は中にエサを置き、ネズミが中に入ると蓋が閉まる仕組みとなっています。クマネズミを捕まえたい場合は、鉱物のコメやとうもろこしなどの穀物をエサにするのがおすすめです。クマネズミは慎重でなかなか入ろうとしないので、安心させるために数日間放置しておきましょう。
毒の入ったエサをネズミに食べさせることで退治します。即効性と遅効性の2種類の毒エサが売っています。即効性の毒エサは早く駆除できるのがメリットですが、毒性が強いので取り扱いに注意が必要です。遅効性の毒エサは効き目が遅いですが、ネズミが食いつきやすいという特徴があります。メリット・デメリットを踏まえてどちらを置くか選びましょう。子供やペットがいる場合は、誤って口に入れないように置く場所に注意が必要です。
ネズミが通りそうな場所に粘着板を設置します。食べ物や家具がかじられた形跡があれば、その近くに置くと効力を発揮しやすいです。ネズミが上を通ると動けなくなり、エサを食べられず2~3日で餓死するでしょう。ネズミはジャンプ力が高く1枚だけでは飛び越えてしまうため、複数枚を並べて設置することがポイントです。
退治した後は、死骸をきちんと処理しなければいけません。そのまま放置しておくと、腐敗してハエなどが近づき不衛生なためです。
死骸は素手で触ると危険なので、まずは手袋とマスクを必ず装着しましょう。そして死骸とその周りに菌を広がらせないように殺虫剤を撒いた後、死骸を新聞紙などの紙に包みます。死骸があった場所も入念に消毒して、使用した手袋やマスクは死骸と一緒にゴミ袋へ入れましょう。ゴミ袋の口は菌が広がらないようにきちんと縛っておくことが重要です。
ネズミの死骸は、基本的に燃えるゴミの扱いとなります。しかし自治体によっては異なる場合もあるので、地域の区役所や保健所に念のため問い合わせてから捨てましょう。
退治した後は、再び入ってこないように侵入経路をふさぐことが大切です。ネズミの主な侵入経路は、壁の割れ目や配管の導入部分の隙間、換気扇などです。壁の割れ目や配管の導入部分の隙間は、パテでしっかりと埋めましょう。換気扇は空気が通るように金網をかぶせるとよいでしょう。パテや金網はホームセンターで手に入れられるので、自分でも対処しやすいです。さらにネズミが住みつきやすい天井裏や床下に、忌避剤を設置するのも効果的です。
ここまでネズミの退治方法についてお伝えしましたが、自分で行うのは難しいと感じる方もいるでしょう。特に死骸の処理については、触るのが怖いと思う方が多いです。もし自分で退治できない場合は、速やかに業者へ依頼しましょう。放置しておくとネズミがどんどん増えて、被害が広がってしまうためです。
業者に依頼する時は、複数の業者から見積りを取って比較しましょう。比較することでおおよその相場が分かります。相場よりも費用が安すぎる場合は、アフターフォローなどが充実していないケースがあります。逆に費用が高すぎる場合は、必要のない作業が含まれていることが多いです。見積明細を見て、どんな作業にどれくらいの費用がかかるのかをしっかりと確認してから、優良な業者へ依頼しましょう。
ネズミは家のわずかな隙間から入ってきます。放置すると糞尿の菌がたまり、健康に被害が及ぶ恐れがあるので、早く駆除しなければいけません。忌避剤や毒エサなどを上手に利用して、速やかにネズミを退治しましょう。どうしても自分で駆除が出来ない場合は、業者へ依頼しましょう。退治した後は侵入経路をふさいで、再び入らせないことが大切です。日頃から食べ物を密閉容器に保存して清潔を保ち、ネズミが近寄らない家を目指しましょう。