天井裏から音が聞こえたりシンク下の食べ物が荒らされていたりしたら、もしかするとネズミが家に入ってきたのかもしれません。ネズミはよく動き、雑食で人間の食べる物を狙うためです。さらに家具やコードをかじるので、電化製品が使えなくなるといった被害も発生します。
ネズミによる被害を防ぐためには、侵入経路をふさがなければいけません。ネズミは一体どこから入ってくるのでしょうか。この記事では、ネズミの侵入経路についてまとめています。
天井裏から音が聞こえたりシンク下の食べ物が荒らされていたりしたら、もしかするとネズミが家に入ってきたのかもしれません。ネズミはよく動き、雑食で人間の食べる物を狙うためです。さらに家具やコードをかじるので、電化製品が使えなくなるといった被害も発生します。
ネズミによる被害を防ぐためには、侵入経路をふさがなければいけません。ネズミは一体どこから入ってくるのでしょうか。この記事では、ネズミの侵入経路についてまとめています。
ネズミは約1300種が確認されています。そのうち家に侵入してくるネズミは、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類がほとんどです。ここでは家に侵入しやすい3種について特徴をまとめていきます。
ドブネズミは体長が20~28cm、体重は200~400g、家に出るネズミの中で最も大きいです。毛色は全体的に茶色気味の灰色で、お腹のみ灰色をしているのが特徴です。
性格はどう猛で警戒心が低く、人間がいてもあまり怖がりません。家の中で人間と遭遇しても逃げずに飛びかかってくるため、駆除がとても難しいとされています。
ドブネズミは雑食で、特に肉と魚を好んで食べます。そのため食べ物が置いてある戸棚や生ごみがあるキッチンに出ることが多いです。食欲旺盛で繁殖能力も高く、1頭が10匹近くの子ネズミを産み、どんどん増えていきます。
糞尿にはサルモネラ菌が多く、菌が接した食べ物を食べると腹痛や下痢を引き起こします。さらに物を噛むことで歯が伸びないようにする習性があるため、断熱材や配線がかじられるという物理的な被害も発生します。
クマネズミは体長が15~25cm、体重は100~200g、しっぽが体より長いのが特徴です。毛色は茶褐色・黒色で、お腹は白っぽい色をしています。性格は臆病で警戒心が強く、とてもかしこいネズミといわれています。
毒のえさや罠を仕掛けてもなかなか引っかからず、運動神経もよくて素早く逃げるため駆除が難しいです。毒のえさを少量ずつ食べているうちに耐性がつき、毒が効かないスーパーラットになってしまうと、さらに駆除が難しくなります。
クマネズミは雑食で、特に雑穀や果物を好んで食べます。そのためお米や果物を保管している棚の被害が多いです。さらにゴキブリといった昆虫類を食べるうえに綱渡りが得意なため、天井裏に住みやすいといわれています。
夜行性でよく暴れるため夜に眠れずに体調を崩してしまうケースが多いです。また天井裏でした糞尿は放置しておくと悪臭が広がり、天井にシミができるといった被害も発生します。
ハツカネズミは体長が6~10cm、体重は10~20g、ネズミの中でもかなり小型であることが特徴です。毛色は白・灰色で、お腹は全体よりうすくて淡い色をしています。性格はおとなしく警戒心も低いため、3種類の中では最も駆除がしやすいネズミです。
普段は草むらや畑といった郊外にいるため、家での被害は少ないとされています。しかし秋から冬にかけての寒い時期は、暖かい場所やエサを求めて家に侵入して住みつくケースがあります。他のネズミでは侵入できないような家具の隙間などに隠れている場合が多いです。雑食で特に雑穀を好むため、食品庫や厨房の食べ物を食い散らかします。
ハツカネズミは汚い場所を徘徊しているため、サルモネラ菌といった病原菌をもっています。不用意に触れたり噛まれたりすると、感染してしまう恐れがあるので注意が必要です。さらに前歯を削るために家具や家電をかじる被害も発生します。
ネズミは2~3cmの隙間があれば、屋内に侵入できるといわれています。家に侵入してくる場合、どういった経路を通ってくるのでしょうか。ここではネズミの侵入経路についてお伝えします。
キッチン・トイレは、排水管や給水管があります。床に穴をあけて通しているため、隙間ができやすいです。パイプと穴の間に少しでも隙間があれば、ネズミは簡単に家へ侵入してきます。入れない大きさの隙間でも、前歯でかじって穴を大きくして入るケースもあります。特にキッチンは食べ物があるためエサ場となりやすく、シンク下の保存食が食い荒らされやすいです。身軽なクマネズミが最も多く侵入してくる経路です。
築年数が経った家では、壁の材質がもろくなっていて隙間ができやすいです。さらにネズミの歯であれば、かじって穴をあけられます。そのためどの種類のネズミでも簡単に侵入できてしまう経路となっています。
ネズミの侵入経路で意外と盲点なのがブレーカーです。ブレーカーはたくさんの配線があるため、配線の導入部分の穴から侵入してくる恐れがあります。ブレーカーが落ちて確認すると、ネズミが配線をかじっていたというケースもあります。もしネズミが侵入した形跡があった場合は、感電や火災の恐れがあるため自分で作業せずに電気工事業者へ依頼しましょう。
エアコンの室外機と本体を繋ぐ配管と壁の間がきちんと埋められていないと、隙間から侵入してくる可能性があります。さらに換気扇に蓋がない場合は、エアコンを使用していない時に入ってきてしまいます。主にクマネズミやハツカネズミが侵入してくる経路です。
ネズミは繁殖能力が高く、住みつくとどんどん増えていってしまいます。そのためネズミによる被害を防ぐためには、家に侵入させないことが最も重要です。ここではネズミを侵入させない方法についてお伝えします。
前述の侵入経路をふさぐのが最も効果的です。配管と穴に隙間がある場合は、パテで塗り固めてしまいましょう。換気扇の周りは空気を通す必要があるので、網目の細かい金網をかぶせてネズミの侵入を防ぎましょう。
ネズミの多くはエサを求めて家内に侵入してきます。シンク下やキッチン周りに食べ物をそのまま保管しておくと、ネズミが寄って来やすいです。ネズミに食べられないように、食べ物はフタ付きの密閉容器に保管しましょう。特にアルミ製やホーロー製の容器であれば、におい移りがしにくいのでおすすめです。100均で手軽に手に入れられるので、ぜひすぐに実践してみましょう。
ホームセンターでネズミを寄せ付けない忌避剤を購入できます。シンク下や天井裏といったネズミが住みつきやすい場所に設置しておくと、ネズミが近寄りにくいです。一定期間を過ぎると効果が薄れてしまうため、使用方法を守って定期的に交換しましょう。
ネズミは放置しておくと繁殖して増え続けてしまいます。家に住みつくとネズミについた病原菌によって、健康に被害が及ぶ恐れがあります。そのため早く駆除することが重要です。
ネズミは捕獲器や毒エサで駆除できますが、素人ではすべてのネズミを捕まえることは難しいでしょう。特にかしこいクマネズミはなかなか罠に引っかからないため、駆除がとても難しいです。駆除できたとしても、死骸を始末するのが怖い方も多いでしょう。
もしネズミが家に出た場合は、専門の駆除業者に依頼するのがおすすめです。プロの業者であれば、ネズミの侵入経路を特定してきちんと駆除してくれます。依頼すれば再発防止のために侵入経路をふさいでくれるので安心です。
この記事ではネズミの種類と侵入経路についてお伝えしました。ネズミは種類によって特徴が違い、あらゆる場所から屋内へ侵入してきます。
ネズミについた病原菌は健康を害する恐れがあるため、侵入を予防することが重要です。家にある隙間をふさいで、食べ物はフタ付きの容器に保管しましょう。それでもネズミが出てしまった場合は、被害が広がらないうちに速やかに業者へ依頼しましょう。