皆さんはシロアリの被害に悩まされたことはありませんか?
シロアリの巣は1つあるだけで数万~数百万匹と非常に膨大な数を生み出す非常に厄介なものです。数が少なければ被害も少ないですが、徐々に数が増えてくるだけ被害も甚大になってしまいます。
シロアリによる被害を食い止めるためにも、シロアリの駆除方法について知ることが大切です。
それでは、シロアリの駆除方法や予防方法についてご説明しましょう。
シロアリによる被害とは?
シロアリにはイエシロアリやヤマトシロアリといった複数の種類がいますが、基本的に木材を食べてしまうのが非常に悩ましい問題となっています。
イエシロアリであれば非常に繁殖力が強い上に古材よりも新材を好むので、家の骨組みなどをかじり倒していきます。イエシロアリによって家が倒壊した事例もあるため、早急に対処する必要性があるでしょう。
また、ヤマトシロアリであれば湿った木材を好んで食べるため、水回り周辺の木材を食べてしまいます。特に水回りの床下の木材が被害に遭いやすく、雨漏りや水漏れが起きているところにも現れます。
しかも断熱材とコンクリートの間を通って室内に侵入してくることもあるため、1匹見つけたらどこかに巣があると思って良いでしょう。
シロアリの駆除方法は、以下の通りです。
それでは、シロアリの駆除方法についてご説明しましょう。
シロアリ駆除剤を使う
素人がシロアリ駆除をしても大した効果が出ない可能性が高いので、自分でシロアリを駆除したいならシロアリ駆除剤を使うのが最も効果的です。
ただし、市販されているシロアリ駆除剤なら何でもいいというわけではありません。シロアリ駆除剤には、主に「遅効性」「非忌避性」「伝搬性」の3種類があります。
遅効性は効果が出るスピードが遅く、非忌避性はシロアリが好む成分が含まれており、伝搬性は薬用成分が他のシロアリにも移るという効果があります。
最も理想的な駆除方法は、「非忌避性の駆除剤を散布して、巣の中に持ち帰ってもらう」方法です。シロアリを駆除するなら即効性があった方が良いと思われるかもしれませんが、即効性があってもその場にいるシロアリしか倒すことができません。
巣の中にはおびただしい数のシロアリがいるため、巣ごと全滅させる方法でなければ被害を食い止めることはできないでしょう。巣ごと全滅させるには、遅効性かつシロアリが好む薬用成分が含まれている駆除剤を吹き付けて、巣に帰ってもらうのがおすすめです。
シロアリはお互いをグルーミングする習性があるので、身体を舐め合うことで駆除剤を身体に取り込んで駆除することができます。グルーミングの習性によって駆除剤が巣の中で拡散されていくため、やがて全てのシロアリが駆除できるという寸法です。
業者に依頼する
自分で駆除するのが難しい、あるいはそんな時間がないという人は業者に駆除を依頼するのがおすすめです。
特に初心者がやりがちなのが、シロアリの巣に直接駆除剤を吹き付けることです。
確かに効果はあるかもしれませんが、それでは完全に駆除しきることができないだけでなく、逃げたシロアリが別の場所で巣を作ってしまいます。これではいたちごっこになってしまうので、専門知識があるプロの業者に依頼することで完全に駆除できるでしょう。
プロの業者はシロアリの生態や駆除方法を熟知しているため、最適な方法で駆除してくれます。
それでは、シロアリ駆除業者の選び方についてご説明しましょう。
見積書に明確な価格が記載されているかどうか?
シロアリ駆除を依頼する時にどのくらいの費用がかかるのかどうかは誰もが気にすることなので、見積書に明確な価格が記載されているかどうかは非常に大切なことです。
もしもそこで明確な費用が記載されていない場合、後から追加料金を取られてしまう可能性があるため、契約する前にどのくらいの費用がかかるのかハッキリさせましょう。
また、見積もりは実際に被害状況を見てもらってから出してもらうのがベストです。現場を見てもいないのに見積もりを出したところで追加料金が発生する可能性が高いため、現場を見てもらってから見積もりを依頼しましょう。
シロアリ駆除の資格を取得しているか?
シロアリ駆除には「しろあり防除施工士」という資格があります。
この資格は公益社団法人日本しろあり対策協会から認められたことを証明しています。
もちろんこの資格を取得していないからといって必ずしもシロアリ駆除ができないというわけではありませんが、取得している業者の方が専門的な知識や技術によってしっかりと駆除してくれるでしょう。
アフターフォローが充実しているか?
プロの業者であっても、駆除したはずなのにシロアリが発見される可能性があります。
その場合、アフターフォローがしっかりしていれば、無料で駆除対応してくれるでしょう。契約する前に業者からアフターフォローについての説明があるかどうかも大切です。
契約前にアフターフォローについてしっかり説明してくれるのであれば安心できますが、あまり詳しく説明してくれない業者は適当なアフターフォローをする可能性があります。
後から問題が起きても対応してくれない可能性があるので、ろくな説明がない業者は避けるべきでしょう。しっかりとした説明をしてくれる業者にアフターフォローの期間を聞いておくと、定期的にアフターフォローが依頼できるのでおすすめです。
どのくらいの実績があるのか?
今までどのくらいのシロアリ駆除を行ってきたのか、実績を確認することが大切です。
豊富な経験を持つ業者であれば安心して依頼できますし、ホームページなどで実際に駆除した時の写真や動画などを掲載している業者であれば非常に信憑性が高くなります。
まずはホームページを確認してどのくらいの実績があるのか、写真や動画が掲載されているかどうかなど確認しましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
シロアリ駆除業者と数多くいるので、1社だけに見積もりを依頼するのはおすすめできません。
業者によって提示される見積もり金額は大きく違うため、1社のみに見積もりを依頼したところで、後で依頼した業者よりも安く請け負ってくれる業者がいたら後悔してしまうでしょう。
そんなことにならないためにも、複数の業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。
複数の業者に見積もりを依頼して、提示された見積もり金額とサービスの質やアフターフォローを比較することで、後悔しない依頼ができます。
シロアリ駆除業者に依頼した時の費用相場は、基本的に業者によって大きく変わります。
大手駆除業者であれば1㎡あたり費用相場が3,000円程度となっていますが、個人経営型の業者であれば1㎡あたり880円とかなり安めになっているのがポイントです。
しかし、しっかりとシロアリを駆除してもらいたいのであれば、安すぎる費用相場の業者に依頼するのは考えものです。個人経営型の業者は費用が安いものの、品質やアフターサービスが安定しないため、依頼したはいいものの満足できないケースがあるでしょう。
大手企業や地域密着型中規模業者であれば費用が高くなりやすいですが、その分安定した高品質や充実したアフターサービスが受けられるのが大きなポイントです。
とはいえ、どのくらいの被害状況なのかによっても違うため、まずは様々な業者に見積もりを依頼して比較してみてはいかがでしょうか。
シロアリ駆除や予防方法に関するまとめ
シロアリによる被害は放置するほど甚大になっていくため、今回ご紹介したシロアリが発生しやすい特徴に当てはまる人は、シロアリの被害に遭っている可能性があります。シロアリ駆除業者に現場を確認してもらって、もしも被害に遭っているようであればすぐに依頼するのがおすすめです。
業者によって費用や品質、アフターフォローが充実しているかどうかが違うため、複数業者に見積もりを依頼してはいかがでしょうか。
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