シロアリは木材をエサにするため、家の土台や柱を食べてしまいます。もし家でシロアリを見かけた場合は、被害が広がらないうちに正しく対処しなければいけません。
しかし家でシロアリを見つけても、どう対処したらいいか分からない方は多いでしょう。
この記事では、シロアリを見つけた時の正しい対処方法についてまとめています。家でシロアリを見つけて困っている方は、参考にしてくださいね。
シロアリの特徴
シロアリは、ゴキブリ目に分類される昆虫です。家の木材や土の中に巣を作り、女王アリが季節を問わず産卵するので、どんどん数を増やしていきます。特に4~6月の温かい季節は、羽アリが新しい場所を求めて、巣から一斉に飛び立ちます。そのため春先に羽のついたアリを見かけたら、シロアリである可能性が高いです。
シロアリは黄褐色や黒褐色をした種類が多く、ジメジメとした湿気の多い場所を好みます。そして木材をエサとするため、家の柱や土台に使われている木を食べてしまいます。特に水分を含んだ木材が大好物のため、風呂場や水回りの周りで発見されることが多いです。
シロアリに食害されると木材の中がスカスカになってしまうため、地震などの災害が起きた時に家が倒壊するリスクが高くなってしまいます。
1. 粘着テープを貼る
シロアリが出ても、直接触るのは嫌ですよね。そんな方には、ガムテープといった粘着テープで貼り付けるのがおすすめです。シロアリは皮膚呼吸をしているため、粘着テープを貼ると呼吸ができずに死んでしまいます。
数があまり多くない場合は、粘着テープで対処しましょう。
2. 掃除機で吸いとる
数が多い場合は、掃除機で一気に吸い取ってしまいましょう。サイクロン式の掃除機を使っている方は、ダストカップの中でシロアリが生きていないか不安になるかもしれません。
しかしシロアリはとても弱い生き物なので、掃除機で吸引する時の圧力で死んでしまいます。シロアリは毒をもっていないため、吸引後はいつもどおりゴミ箱に捨てれば問題ありません。
3. 熱湯をかける
シロアリは水がある場所を好むため、風呂やキッチンといった水回りで見かけることが多いです。水回りで見かけた場合はシャワーを高温にしてかけたり、ポットのお湯をかけたりするなど熱湯をかけて倒してしまいましょう。
シロアリは約20〜25℃くらいの環境を好むため、熱湯をかけると死んでしまいます。
4. 侵入経路をふさぐ
シロアリは主に床下から発生します。もし可能であれば、シロアリが入ってきた場所を特定しましょう。
場所が分かればシロアリが家に入ってくるのを防ぐために、ガムテープなどで侵入経路をふさいでおきましょう。
1. 殺虫剤をまく
シロアリを見ると早く退治しなければと焦ってしまい、殺虫剤をまいてしまう方が多いです。けれどもシロアリ駆除に、殺虫剤をまくのは逆効果。殺虫剤には忌避効果があるため、殺虫剤をかけた場所にシロアリはいなくなります。
しかしその後は殺虫剤がかかっていない場所に逃げていき、また別の場所を食害していくのです。
別の場所に移動してしまうと、シロアリがどこからきたのか分かりにくくなってしまいます。駆除業者にきてもらっても、巣の特定が難しくなってしまうので殺虫剤をまくのはやめておきましょう。
2. そのまま放置する
家で見かけた数匹を駆除して、そのままシロアリを放置していませんか。
特に新築に住んでいる方は、放置してしまう傾向にあります。しかし国土交通省の実態調査では、築年数が浅い家でも被害が確認されています。
シロアリは柱や床下など人には見えにくい部分を食害していきます。点検せずに放置しておくと、柱や土台の内部が空洞となり、家の耐久性が落ちてしまいます。柱や土台の被害が深刻になればなるほど修繕に費用がかかり、売却もしにくくなるため、シロアリを放置しないようにしましょう。
もし家で数匹でもシロアリを見つけた場合は、専門の業者へ点検を依頼しましょう。一見被害がないように見えても、シロアリは木材の内部にいるため、素人では被害を見つけるのが難しいです。発見が遅れるほど被害が広まり駆除や修繕に費用がかかってしまうため、なるべく早めに対処したほうがよいでしょう。
もし被害が確認できた場合は、早急にシロアリ駆除を依頼しましょう。シロアリは巣を作って数万匹もの数に増殖するため、巣を根絶しなければ増え続けてしまいます。種類によっては数百メートル先に離れた場所に巣を作るため、素人では見つけるのは困難です。自分の力で駆除しようとせず、速やかにプロの業者へ依頼しましょう。
1. 実績が豊富
ホームページを確認して、過去の実績を確認しましょう。どういった場所でどんな作業をしたのか、具体的に載っている業者がおすすめです。フリー素材ではなく、実際に施工した現場の写真や動画がたくさん掲載されていれば、業者自身の実績だと分かるので安心して依頼できます。
2. 料金が分かりやすい
施工前にきちんと見積もりを出してもらえる業者を選びましょう。特に見積明細で、どういった作業にどのくらいの料金がかかるのか記載してもらうのがおすすめです。
はっきりとした料金が分かっていないと、施工後に追加料金を請求される恐れがあります。施工前に料金と内容をきちんと明確にしておきましょう。
3. アフターサービスが充実している
シロアリ駆除に使用する薬剤の効果は、約5年とされています。そのため施工後の5年間は、保証サービスがついている業者がおすすめです。再発したときに無料で消毒してくれたり、修復が必要な損傷が出た場合に1,000万円までの保証をしてくれたりする場合があります。
アフターサービスを確認して、できるだけ手厚い業者を選びましょう。
費用の負担先を確認しよう
持ち家で築年数が5年以内の場合は、新築時にシロアリの予防工事をしていることが多いです。5年間の保証がついている場合は、保証元の業者や住宅メーカーに相談しましょう。保証の内容によっては駆除費用の負担が少なくなることがあります。
もし賃貸の家に住んでいる場合は、シロアリ駆除にかかる費用や修繕費は原則的に貸主が負担することになります。点検や駆除を依頼する前に、まずは借主にシロアリが出たことを報告・相談しましょう。
家でシロアリを見つけた時の対処方法に関するまとめ
この記事では、家でシロアリを見つけた時の対処方法についてまとめました。
シロアリを見つけた場合、まずはガムテープや掃除機で駆除しましょう。そして駆除した後は、速やかに業者へ点検を依頼しましょう。シロアリを見かけなくなっても、柱や土台の木材の中身が食害の被害に合っている可能性が高いためです。
もしシロアリが確認できた場合は、放置せずに被害が広がらないうちに対処しましょう。きちんとシロアリを駆除して、長持ちする家にしてくださいね。
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